ハローワークなどで募集している公共職業訓練と基金訓練とは具体的にどういった違いがありますか?
また、失業保険受給者でも基金訓練を受けることはできるのでしょうか?(受けられるとすれば無料?)
一部誤解があるようですが、基金訓練と公共職業訓練はまったく別の制度ですのでご注意ください。

以前に他の方に回答した内容を少しアレンジしてみます。

公共職業訓練は、職業能力開発促進法という法律により、国と地方公共団体が、学問としてではなく仕事や(再)就職に役立つ技術・知識としての訓練を行うというものです。法律の根拠を持ち、恒久的に実施されている制度です。

現在は国にかわって独立行政法人雇用能力開発機構が実施しており、ポリテクセンターという名称で職業訓練校を持っています。都道府県においては全ての都道府県が職業訓練校を持っています。技術専門校とか高等職業技術校とか名称はいろいろです。市町村も法的には持てるのですが事実上ほとんどのところになく、横浜市くらいですかね。

雇用保険に加入していた方は、離職時に失業給付を受けることができますが、この雇用保険受給期間にある一定の条件を満たして公共職業訓練を受講しますと、訓練修了まで延長して失業給付を受けることができますし、さらに受講手当や通所手当てが上乗せ支給されるという特典もあります。

一方、基金訓練というのは、契約社員やアルバイトなどで働いて雇用保険受給資格のない方たちが、不況の影響で職を失い大量に失業して再就職や生活が困難な状況にあることから、平成21年7月に緊急人事育成支援事業という「緊急」のしかも時限設定つきの政府支援策が始まったことにより、緊急人材育成支援基金が創設され、この基金を財源に時限設定つきで行われることになった職業訓練です。

法律を根拠としておらず、予算がついている間だけ実施されている国の予算事業です。つまり、予算がつかなければそれで終わりというものですね。

その後、平成23年3月をもっていったん終了となりましたが、二転して、現在は平成23年9月開講分まで延長されています。

この基金訓練もしくみとしては今後も必要だということで、現在、新たな法律をつくり恒久制度化しようという動きがありますが、まだどうなるか分かりません。

基金訓練は、雇用保険をかけていなかった人や受給期間が切れてもまだ失業状態にある人が対象で、一定の所得要件に該当して訓練受講すると訓練期間中月額10万円ないし12万円の生活費がもらえるという、訓練・生活支援給付金制度がくっついています。

この基金訓練も、この給付金制度がくっついていることなどから、必ずハローワークのあっせんを受けなければ受講申し込みが出来ないことになっています。

ただし、この訓練・生活支援給付金制度が新設されたことにより、雇用保険受給資格のない方もハローワークのあっせんにより「公共職業訓練」も受講できることになりました。

一方、雇用保険受給資格者は、原則として基金訓練は受講できず、例外的に受講できる(受けたい訓練が公共職業訓練にはなく、基金訓練にはあるなど)場合も雇用保険延長給付は受けることができないとなっています。

しかし、実態は、本人が強く希望すれば、雇用保険受給者も基金訓練を受講できてしまうということのようですね。

ただし、雇用保険受給資格者の方は、安易に基金訓練を受講したいといってハローワークに申し込んでしまうと生活費的には痛い目にあう(訓練延長給付がない、受講手当や通所手当の上乗せ支給がない)ことがあり得ます。ハローワークの窓口担当者もこのへんがきっちりと分かっていない人もいますので。


また、実際の訓練のありようとしては、

公共職業訓練は、訓練校直営の講座(施設内訓練)と、専門学校や企業、NPOなどに委託してその機関で訓練を実施する「委託訓練」というものがあります。実際に授業運営をしているのは民間の専門学校などでも、委託訓練であれば公共職業訓練なわけで、雇用保険延長給付も訓練・生活支援給付金も受けられます。

これに対し、基金訓練は財団法人中央職業能力開発協会が実施主体であり、民間の専門学校などが同協会に申請し認定されるとお金が出るもので、学校側や受講者側にとってみれば実質的には同じようなものです。

この、公共職業訓練委託訓練と基金訓練は、「見かけ」が非常に似ていますので、一般的には区別が付きにくいです。

委託訓練の場合は公共職業訓練で、失業給付延長給付などの特典があり、かつ、公共職業訓練校の委託契約や管理監督があるため最低限のレベル保証があり、苦情対応も公共職業訓練校でしっかり行ってくれますが、基金訓練校の場合は、訓練実績や就職支援ノウハウも何もない企業が新規参入している例も少なくなく、監視の目も行き届かないことから、「当たりはずれ」が大きいことをご注意ください。

また、本人負担としては、いずれの訓練も受講料は無料ですがテキスト代などは実費負担となります。
退職勧奨を受け、次の職を探しています。
勧奨を受け、仕事を探しています。いまのご時勢厳しいことはわかっているのですが、いくつか質問があります。

(1)アルバイトをして、ハローワーク、その他就職サイトで次の職を探す。

(2)失業保険が入っているので、アルバイトせず再就職に力を入れる。

(3)家で何かしらの大きな検定を勉強しながら、再就職先を探す。

(4)職業訓練所に行き、お金をもらいつつ学習して、その後で就職先を探す(職業訓練所に行くと、訓練所の給料?+失業保険がもらえるのでしょうか?)

お教えください、いずれも去年の4月に就職し、今年解雇された準新卒です。
補足、ありがとうございます。

まず前提は、失業給付日数は90日分しかないということです。
既にハローワークでの手続きは終わったのでしょうか。終わっているなら、1日の給付額が記載されていると思います。
その給付日額に対象となる日数を掛けた額が、約1か月に1度支給される失業給付になります。
また、早期に再就職できれば、残日数の1/2を掛けた額を再就職手当として一括で受け取ることになります。

(1)のようにアルバイトをした場合は、アルバイトで収入がある日は給付対象の日数に該当しません。ですので、給付期間は90日間を超えることとなります。

(2)(3)は他に収入が無いとすると、90日間しか猶予がないということになります。

(4)の職業訓練や支援訓練の訓練期間中は給付日数を超えてももらえるようになっています。

これらからわかるように、(2)(3)は90日の間に再就職がはたせない場合、生活が維持できるかどうかが問題になります。
(1)が1番現実的な選択かもしれませんが、就職活動ができるよう、アルバイトの日数や時間を調整する必要があると思います。
(4)は悪い選択ではありませんが、90日を超える訓練の場合、訓練が終わった時から無収入になってしまいます。


私個人の考えでは、年齢や経歴から考えて、30日程度は(2)(3)を行い、それ以降は(1)が良いと思います。
ただ、公的訓練で何らかの資格を取得してからの就職を希望し、募集・開講時期がスケジュール上叶うのであれば、(4)も考えてみて良いと思います。

今後どのような道に進み、どんなふうに生きていきたいかによりますので、最初の1か月くらいを利用して自分なりに答えを出してみてはいかがでしょうか。
職業訓練 受講指示について質問です。
職業訓練校に合格し、4月より入校予定ですが、受講指示をまだ受けていません。 失業給付の訓練延長給付を受給しながら通学しようと考えているのですが、受講指示を受けないと失業給付延長は受給出来ないと聞きました。

他府県の職業訓練校に入校したいと思い、地元のハローワークに相談したところ 「まずは入校選考試験を受けなさい」 と指示され、受講指示はその後と言われました。 そして試験に合格し、地元のハローワークに報告したところ受講指示は、入学式の前日に入校する訓練校の管轄のハローワークにて指示されると言われました。

地元のハローワークの職員の方の対応が不慣れに感じ、また入校する学校が他府県にあるため、各自治体のハローワークのよって対応も異なると聞いたこともあり、本当に受講指示が受けれるのか不安です。

補足
入学願書は地元のハローワークより提出しました。
現在,失業保険給付を申請し待期期間中です。(入学式まで支給残日数はあります)
ハローワークは厚生労働省の機関ですので、自治体の機関ではありませんが、都道府県単位に「労働局」という厚生労働省の労働系の総合出先機関があり、ここがその都道府県内のハローワークを一元管理しています。

そもそも、都道府県をまたがった入校申し込みと受講指示というのはレアケースですので、それで職員の対応が自信なさげあるいは不慣れと感じたのだと思われます。

でも心配することは無いと思います。

まずは、入校予定の職業訓練校に、経緯と地元ハローワークへの相談・回答状況を報告し、そういう情報が訓練校に入っているか確認してください。

なぜなら、入校しても延長給付が支払われるかどうか(出席状況がどうか)あるいは通所手当がいくらもらえるかなどは、訓練校からハローワークへの報告により定まりますので、延長給付の支払い手続き上、訓練校が関わるのです。

つまり、質問者さんの延長給付受給に関する手続きに際し、地元と訓練校所在地のハローワークでの扱いの行き違いによる「もれ」がないかどうかは訓練校でチェックできるわけです。

ですから、訓練校に自分はこういう状況だから、あとはよろしく目配りをお願いします、と念押ししておくのが一番確実です。

そういう連絡をしておけば、もし万が一ハローワークどおしで連携がうまくいかなくても、質問者さんを受け入れる訓練校側で必ず何とかしてくれるでしょう。

<補足>
訓練校入校選考試験に合格して受講指示が出ないことはあり得ないか、ということですが、

ハローワークのあっせんでなく直接受講申し込みをした場合は出ません。ただし、この場合も雇用保険受給資格のある方や訓練・生活支援給付金受給資格のある方であった場合は、遡って受講指示が出ることはあります。

また地域によっては、最初にハローワークでの斡旋を受けるときに必ず先に「受講指示予定」というものが出て、合格後にこれが「受講指示」に変わるというところもあります。質問者さんの地域のように、とにかく合格できたら後から受講指示を出します、というところもあるのです。合格できようができなかろうが、先に受講指示を出してしまうというところもあります。

つまり、このように、全ての人に対して全国一律同じ扱いではないということです。地域の異なるハローワークでは「受講指示」の出し方が異なるので、漏れてしまう危険性がわずかながらあり得る、ということです。

ですから、ハローワーク所在地と訓練校の所在地が都道府県をまたがる場合は、念には念を入れてくれぐれも機関どおしの行き違いや漏れがないように、自分からも確認作業を行っておいた方がよいですよ、ということです。
何か方法があれば助けてください。
現在失業中のため、失業保険受給中です。29日が申告日だったのですが熱を出してしまい、朝薬を飲んで、起きたのが夜でした。大慌てでハローワークには電話したのですがすでに通じず。翌30日に事情を説明したのですが、結果は「1ヶ月繰り越し」との事でした。つまり来月は失業保険をもらえません。

私は現在職業訓練を受けているのですが、失業保険を受けているため、訓練基金は受給していません。

根本的には私のミスなのですが、このままでは来月の生活費が0円になってしまい、家賃はもちろん就活の交通費もままなりません。ワラにもすがる思いなのですが、何か方法は無いでしょうか。
どのような理由で離職されたか不明ですので、退職準備の不備についてはコメントできませんが、
失業保険のみが収入としても、万が一の事態にそなえ、せめて一月分の蓄え位は準備はしましょう。

さて、認定日に認定が出来なかった場合ですが、これは、どうにもなりません、
地方などに就職活動に行っていた、または、就職活動(面接等)にてどうしても認定日に出られなかった等であれば
面接した会社の認印書類があれば、なんとかなります、実際に面接してなくても、面接した、と書類を出してくれそうな会社
、友人、知人の会社等があれば、相談してみて下さい、相談先には迷惑はかかりません。
しかし、認定日から数日経過しておられるようですので、ここは、
そのような小細工より、現実的な方法を考えるべき、と思います。
これからも、このような不測の事態は発生します。
まず、両親、兄弟等に借金させてくれそうな人を探して下さい。
なるべく、友人、知人は避けたほうがいいです。就職活動に影響がでます。
家賃は、事情を話して、一月待ってもらえないか交渉してみて下さい。
翌月厳しいですが、
日払いのアルバイトを探して下さい。
引越し等、探せばあります。

就職活動、がんばって下さい。努力はかならず結果になります。
就職活動、ネットでの求職、職業訓練、平行してアルバイトもこなして、
多少の余裕を持って下さい、この厳しい時代です。長期戦もありますよ。
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